​ 発達障害という才能

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発達障害って?​

子供がじっとしていない、順番を守れない、何度言っても大声を出す、集中力がない、集団行動ができない、学校になじめない。本当に、困って悩んで苦しんでいるママ・パパたちがたくさんいると思います。

どうしたら良いのかわからない、この先どうなるんだろう。先が見えなくて不安に押しつぶされそう。そんな気持ちが少しでも楽になるように、今回は発達障害について個人的な意見をお話しますね。

他人事じゃないよ

発達障害といえば専門的な話と思われるかもしれませんが、大抵の人にとって関係ない話ではないと思います。

そもそも、病気と正常の境界は曖昧なものです。誰しも大なり小なり病気の素質はもっています。環境の違いで発症したりしなかったり、紙一重のところで、社会に適応できるか否かで線を引いているだけかも知れません。

発達障害ブーム到来

精神科の疾患には時代によって流行りみたいなものがあります。NHKの特集などがきっかけになることが多いようですね。ある時は「うつ」、ある時は「パーソナリティ障害」。最近はもっぱら「発達障害」が空前のブームです。

精神科外来にも、「自分は発達障害かもしれない。診断して欲しい」と、大人の患者さんが沢山訪れます。私の知っている最年長の患者さんは80歳で初めて発達障害と診断されました。

実際はどんな感じなの?

障害と名がついているため知能が低いイメージを持たれそうですが、そうではありません。逆に神童と呼ばれるほど頭が良いこともしばしば。医者にも隠れ発達障害が多いです。

例1 ADHD

それは小学校時代から始まった。先生に何度怒られても、母にどれだけ注意されても宿題を忘れる。絶対に忘れないようにしようと心に決めていても、どんなに大切な提出物でも、なぜかどこに置いたかも思い出せないときがある。大人になった今でも大切なものをすぐ失くす。部屋はゴミだらけで探すこともできない。

例2 アスペルガー症候群

人の気持ちが全然わからない。全員が笑っていても、何が面白いのかわからない。友達から空気が読めないと言われる。そんなつもりはないのに、しょっちゅう人を傷つけることを言ってしまう。仕方がないので、人とは表面的にしか付き合わない。どうせ相手の気持はわからないし、自分を分かってもらいたいとも思わない。

例3 学習障害

勉強に集中できない。黒板の字はすぐにミミズのように見えるし、本も1行も読めばその先の文字は理解できなくなる。そんなだから成績はいつも最下位だし、授業についていけないのだから学校に行きたくない。でも親はそれを許してくれないから、この先ずっと惨めな自分と付き合い続けるしかない。

明確な線はひけない

私は医者ですが、このブログの中で医学的な話をしようというのではありません。そもそも発達障害の原因はまだ解明されていませんし、治療法も確立していません。専門家であっても診断結果が違ったり、症状も人それぞれです。

発達障害という才能

このブログのタイトルにもあったように、私は発達障害を障害ではなく才能だと考えています。

社会は、みんなと同じくらい何でも平均的に出来る人が生きやすいよう、作られています。当然のことです、マジョリティーが使いやすいように、モノもコトも設計するのが最も効率的です。社会のルールもマジョリティーに合わせて作られています。

ただ能力の配分が違うだけ

私の中で発達障害とはこんな感じです。同じように100の能力を持っていても10ずつ10個に配分されている人を平均的な人とすれば、100のうち80を1つのことに発揮して、残りの20を9つに分配しているのが発達障害。個人差はあれどそんなイメージです。

もちろん、能力の偏りが激しいほど、社会に適応するのは難しくなりますね。しかし、80の能力を発揮したときの彼らは、天才ともカリスマとも呼ばれる存在になるのです。

発達障害のカリスマたち

有名な話ですが、トム・クルーズは学習障害と言われています。彼は失読症といって字が読めません。セリフは全て耳から覚え、大スターに上り詰めました。

イチロー選手も発達障害かもしれません。自分のルールを曲げない、毎日同じルーティーンを繰り返す。発達障害の症状のひとつである常同行動の一種です。同じことを毎日何年も繰り返す、その結果前人未到の大記録を達成しました。

その他にもエジソン、アインシュタインなどの科学者は、常人ならざる集中力を持っていたに違いありません。黒柳徹子さんも小学校を中退してからユニークな才能を開花させました。キンコン西野さんも、自分もそうではないかとブログで言っています。(→キングコング西野さんも発達障害?参照)

相手の気持を考えずに電話しまくる、言いたいことをまくし立てる。結果、営業成績トップになった発達障害の人もいます。世界的な企業のCEOの中にも、発達障害の人はかなりいると思います。

このように、発達障害の人はある分野で爆発的に才能を開花させると、凡人が逆立ちしても到達できない域に達することが多々あるのです。

本当の問題は二次障害

問題となるのは、発達障害が原因で起こる二次的な障害です。

親の虐待やネグレクトにより、愛着障害を患った場合、大人になっても誰ともまともに愛着形成ができません。結婚と離婚を繰り返したり、DVの加害者や被害者になったりします。

学校でも家でも駄目な子とレッテルを貼られ、抑圧され続けるとどうなるでしょう。自分を抑え萎縮したあげく、自分の評価が下がりに下がります。そうなると悪いことしか起きません。二次的にうつ症状、パニック症状があらわれ、家から出られなくなる。人と話せなくなる。眠れなくなる。食べられなくなる。

私は患者さんに「眠れてご飯食べられたら100点満点」と思って接しています。発達障害から二次障害を発症し、悪化させてから受診する患者さんは、「眠る・食べる」などの人間らしい基本的な生活さえ出来なくなっています。

発達障害をとりまく環境

私は、発達障害を取り巻く環境、つまりは親の認識や社会の目を少しでも変えたいと思っています。環境を変えることが、発達障害から派生する二次障害を防ぐことにつながるからです。二次障害を防ぐことこそが、発達障害の方とその家族の人生を、よりよくするための最も効果的な方法だと考えています。

二次障害を防ぐには、学校や職場などの環境を調整することも重要ですが、最も重要なのは親の接し方だと思います。

家族の愛が発達障害をすくう

ただでさえ社会に適応しづらく疲弊している我が子に、親がすべきことは一つだけです。「そのままでいいよ」「素敵だよ」「愛してるよ」といって抱きしめることです。

もちろん、発達障害の子供を持つママ・パパは常に自分との戦いです。相当な忍耐力が必要な、大変な子育てでしょう。しかし、周りに何と言われようと、そのままの君が一番素晴らしいと、親だけは何度も言ってあげてほしいのです。

ありのままの自分を好きでいるために

どの子供も、たとえ発達障害であっても最初は自己肯定感(=自分を認める気持ち)が高いものです。「パパ見て。すごいでしょ。上手でしょ。」得意げに何度も自慢しに来ますね。しかし、先生や友達から否定されたり、親から愛情を十分に受けないことで、自己肯定感はだんだん下がってしまうのです。

環境が良ければ、ありのままの自分を好きなまま(=自己肯定感が高いまま)、大人になることが出来ます。失敗を恐れず何にでも挑戦するため、自然と才能を発揮します。

特に発達障害の場合、その爆発力はすごいです。何しろ、一つのことに没頭したり、なりふり構わず行動したりできます。人にどう思われるかなんて気にしませんから。他の人には真似出来ない偉業を成し遂げる可能性は、普通の人の何倍も高いのです。

子育て的にもマルチライフがGOOD

それでもどうしても子供の細かなことが気になって仕方がないと言うママ、今こそマルチライフを始めてください。自分の好きなことを見つけて、それを楽しんで下さい。仕事を始めて忙しくなって下さい。

子育てだけに没頭するとろくな事にはなりません。ママ友の話に一喜一憂し、他の子と比べ、子供のささいなあらを見つけては、落ち込んだりイライラしたりしてしまいます。子供にも辛くあたるでしょう。

才能の花をさかせよう

子供たちは自信さえ失わなければ、自分で道を見つけます。ママはマルチライフを始めることで子供を抑圧から開放し、彼・彼女が自分の才能に気づき開花させるまで、のんびりと見守ってあげましょう。

​精神科医。三児(0歳、2歳、4歳)の母。
マルチライフプロジェクト代表。

大学在学中、20歳で会社設立し塾・飲食店を経営。女性のライフイベントとキャリアの両立を実現するため、28歳で医学部を受験。経営者から医学生へ転身。8歳年下の同級生と結婚し3人のママになる。33才で医師免許取得。現在は精神科医としてフルタイムで病院勤務しながら、「やりたいこと全部やって人生を楽しみ尽くす」をコンセプトにマルチライフプロジェクトを主宰。

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