悩み苦しみ涙したからこそ目を向けることができる自分以外の大切なもの
こんにちは!
マルチライファー’s CLUB 0期 、ことばのパティシエ☆YUKOです。
たのしくも気力・体力を使い切ったお正月休み明け。
マルチライファーズクラブ5期「超・実践スクール」の Day6講座 が行われました。
新たな門出に、大きな抱負を語り合った、スクール最終日の様子をレポートします。
苦しみや困難の雨に降られたからこそ咲いた、それぞれのきれいな花
「最短最速でマルチライファーへの一歩を踏みだして欲しい」という願いの元始まった、マルチライファーズクラブ「超・実践スクール」。早くも開始から約10ヶ月が経過しようとしています。
3期・4期に続き、5期のみなさんが、今回無事修了式を終えました。
集大成の最終日……貴重な節目……せっかくの晴れ舞台……なのに、その日の天気は雨。(けっこうな大雨)
「5期の講座がある日は雨降りが多い! ぜったい誰か雨女がいるはず」と思わず口にしたのは、MLC代表で講師の伊豆はるかです。
確かに。3期と4期の講座の日は、ほとんど傘が必要なかったのに、5期の場合だけはなぜか傘が手放せない日ばかりでした。
本当にだれか雨女がいるのでは? と、5期メンバーの顔を見渡していると、ある言葉が頭に浮かびました。
『雨降って地固まる』
雨のおかげで土壌が固まり、雨が止んだ後は以前よりよい状態になることから、争いや、もめ事の後は、かえって良い結果や安定した状態を保てるようになることのたとえです。
MLCに入ってくるメンバーは、誰もが何かしらの困難を抱えていることが多いです。
職場での人間関係、夫婦のすれ違い、子育てに対する終わりなき不安など、数え上げればきりがない難問が降りかかっている状態です。
でもだからこそ、悩みや困難を乗りこえたときに、それまでとは比べのものにならないくらい、ここちよい状態を得ることができるのだと、私は思います。
5期メンバーの頭上にも、ずっと厚い雨雲がありました。たくさんの雨が降りました。
でも、『MLC・超実践スクール』が始まって講座が進めば進むほど、その雨雲が遠くへ流れ、晴れ間が顔を出すのを、私は目撃しました。
こころが安定し、より前向きに、より活発に、より柔軟に困難と向き合う姿を、見せてくれました。
雨が降らなければ花は咲くことができません。
個性豊かで行動力がある5期メンバーそれぞれが、困難をも糧に自分の花を咲かせている、そんな風に感じたのは私だけではなかったはずです。
自分を大切にすることができなければたどり着けない世界
講座の冒頭はいつも、みんなの頭とこころをほぐすように、笑いを取りにいくことが多いはるかさんですが、この日は違いました。
「みなさん、今世界は、地球は大変なことになっています。それなのに、私たち日本人はそのことを知らなすぎる!」
はるかさんがこころを痛め、穏やかならぬ危機感を抱いていたのは、2019年9月ごろ発生し、2020年1月の時点でも収まる気配がない、オーストラリアの大規模森林火災です。
「人間はもちろん、多くの動物の命を奪っているこの世界的大災害について、もっと関心を持ちこころを寄せるべきだ」はるかさんの熱のこもった話は続きます。
私は正直胸が痛かったです。日々の忙しさにかまけて、この地球的規模のニュースをやり過ごしていました。
「MLCのメンバーには、自分たちだけのことじゃなくて、世界で今起きていることに目を向けて欲しい。自分たちの世代だけじゃなくて、子どもたちやその子どもたちといった次の世代にも想いを馳せ、環境問題を真摯に受け止めてほしい」
いつになく真剣なはるかさんの言葉が胸に刺さります。
やりたいことを全部やって人生をたのしみ尽くす、をモットーにしているMLC。
私はやりたいことしかしません! と豪語するはるかさん。
なぜ、やりたいことをやるのか? なぜ、やりたいことしかしないのか?
その理由を、私は見つけた気がします。
それは、自分以外のものに目を向けることができる「余裕」を手に入れるためではないでしょうか。
人間はそんなに強くありません。自分が嵐の真っただ中にいるのに、遠くに発生している別の嵐にまで目を向けることができる人は、そんなに多くないはずです。
飛行機に乗ったとき、救命胴衣着用の方法について案内されるときにも、子どもに着用させる前に必ず大人が先に着用するよう指示されます。
自分の安全をまず確保しなければ、隣の子どもの安全を確保できないからです。
まず自分がここちよい状態を手に入れることが大切だ、というMLCの基本理念の先には、「余裕」を持って、自分以外のひと達に貢献するという姿があったのです。
どんなに大きくて素晴らしい夢もしまい込んでいたら絶対に叶わない
さて、最後は修了式恒例の「自分への手紙」についてお話しして、このレポートを終わりにしたいと思います。
今回も、3期・4期のとき同様、全員がみんなの前で手紙を読み上げてくれました。それぞれが、5ヶ月のスクール期間中で感じたことや自分の変化、これからの夢について語ってくれた中、ひと際光っていた言葉がありました。それは……
「今働いている会社の社長を目指します!」
その会社とは、誰もが知っている東証一部上場の大企業です。その社長を目指すというのだから……すばらしいという言葉以外浮かびません。
しかも、これがただの夢物語には思えないのです。なぜなら、社長になっても全くおかしくないくらい、彼女が行動しているからです。
大企業の正社員として働きながら、幼い子どもを子育て中の彼女にとって、有給を取り家族の協力を得て、飛行機で講座に通うのは、ハードルが高かったと思います。
その証拠に「仕事の会議を休んではいけないという、大きなこころのブロックを外すには勇気がいりました」と彼女が打ち明けてくれました。
また、手紙の中で現在取り組んでいる業務で、今まで以上の反応をもらえるようになったよろこびも語っています。
きっと、社長を目指すという夢は、ずっと彼女の胸の中にあったのかもしれない。それを、表に出して口にするきっかけになったのがMLCで、後押ししてくれたのが、共に学んだ5期メンバーの存在だったのではないか。私にはそう思えて仕方ありません。
修了式の最後に、はるかさんが力を込めてメッセージを送ります。
「これがゴールじゃありません。これからも人生は続くし、マルチライファーへの道も終わりはありません。自分が心地よい状態を手に入れて、もっと広い世界に目を向けていきましょう」
修了式の翌日、早速グループLINEでオーストラリアの森林火災について意見を交換する5期メンバーの様子を見て、私は感じました。
自分の知らないことを教えてくれ、自分が変わるきっかけを与えてくれるMLCにいる限り、私たちの成長は止まらないだろうと。