苦しみは成長のチャンス。そんなん当たりまえやんで終わってしまう可能性大
こんにちは。
やりたいことを全部やって
人生を楽しみ尽くす
精神科医&3児ママの
伊豆はるかです。
子どもを愛すればこそ、葛藤し悩みうろたえ、期待する母親
さて、
「息子が大学に全然行っていない。 最悪な状態なんです・・・」
先日、マルチライファーズクラブの個別説明会でお話させていただいたAさんの、現在進行系のお悩みです。
更に続きます。
「母として説得しようとすればするほど逆効果だし、息子を変えようとするより、まずは自分が変わるしかないのかなと、思っていて・・・自分が変われば、おのずと息子も変わってくれるかなと。」
なるほど。
子どもを愛するがゆえの葛藤の真っ只中にいる、Aさんです。
以下、私からAさんにお伝えしたメッセージをこちらでもシェアさせてください。
前半部分はある意味正しい。〈息子を変えようとするより、まずは自分が変わるしかない〉
いくら母であっても、息子を変えようとするのは無理だし、多くの場合は逆効果です。子どもは親に誘導されると、あまのじゃくになりますから。
子どもは子ども、母は母。別人格・別人生、コントロールはそもそもできないです。
後半、〈自分が変われば、息子が変わってくれるかも。〉
これは、あまり期待しないほうがいいです。
いつも私がご親御さんに言うこと。
「期待はしないでください。 信用はしてあげてください。」
誰かに期待する、ということは、その人に自分の思い通りに動いてほしい、ということに他なりません。
自分の思うように生きてほしい、それは親のエゴ、自己中心的な考え方です。
子供の人生は子どものものであって、成功しようが失敗しようが、彼らのもので、親が踏み込む領域ではありません。
子どものために母親ができることは、子どもの軌道修正じゃない?
もちろん、何があっても放っておけというわけではなく、
子どもが挫折して辛い時
エネルギーが枯渇して動けないとき
失敗して心も身体も満身創痍。
そんなときは、何としても受け止めてあげる。
それが家族の役割なのかな、と思っています。
つまり家族は命綱です。
命綱だけこちらでしっかりにぎって、あとは子ども本人の意思で何でも挑戦できる環境を、出来る限り制限なく与えてあげる。
これが、私が目指す親の姿です。
結局、私がAさんに伝えたかったこと。(一応、伝わったと思う)
ニートになってもいいじゃん。
母親がどんなに頑張って何をしたって、最悪そうなる可能性はゼロにはなりません。
息子がこうなったら母は幸せ。
息子がああなったら母は不幸。
という考え方・視点を変えてみるとどうだろう。
子どもがどうなろうが、どーんと構えて、母親でいてあげればそれでいい。
何が起きても大丈夫なように、準備しておけばいいじゃないですか。
私は精神科医だから、
ニートも引きこもりも
ノイローゼもパニックも
いっぱい診ているけど、
それは本人のせいではないし、親のせいでもありません。
コントロールできないことは、世の中にはたくさんあります。
そして、あくまで
母の人生は母の人生
子どもの人生は子供の人生、
一心同体なんてことはないのです。
自分の人生が幸せ行きか不幸行きか決めているのは誰?
そもそも、人生何が起こるかわからないし、何が起こったとしても、一概に悪いこととはいえません。
人間万事塞翁が馬
【人間万事塞翁が馬とは、人生における幸不幸は予測しがたいということ。幸せが不幸に、不幸が幸せにいつ転じるかわからないのだから、安易に喜んだり悲しんだりするべきではないというたとえ。 】
子どものトラブルをきっかけに、夫婦がうまくいくようになることもあるし、兄弟が仲良くなることもあります。
世の中を思い通りになんて動かせないけど(特に他人の人生なんて絶対ムリ)世の中を好きなように捉えることはできる。
別に子どもの1人や2人、ニートになろうが引きこもりになろうが、楽しく暮らすことは出来るんじゃないかな?
それこそ、自分がその出来事をどう捉えるか、それに備えてどう動くかが全てを左右するのであって
子どもがどうなるかが、あなたの幸せを左右するわけじゃない。
あなたが不幸せと感じるなら、それは、あなたの心の中の問題であって、周りの環境や、ましてや他人のせいでは絶対にない!のです。
苦労や悩みを成長のチャンスにできる人になったら、人生は…
私のおばあちゃんならこう言います。(おばあちゃんは私が最も尊敬する人)
「子どものことで苦労できるなんて最高。 手を合わせて感謝しなければ。
子どもを育てることを通して、少しでもマシな人間になれるように、特別に与えられた有り難い試練なのよ。」
ちなみに、このように
出来事の枠組み(フレーム)を変えることで、出来事に別の視点を持たせること
を、心理学用語でリフレーミングといいます。
どんな環境でも人生を楽しめる人というのは、自然と上手にリフレーミングしながら、生きている人なんです。
マルチライファーはまさに「どんな状況でも人生を楽しめる人」であるべきなので、マルチライファーズクラブでは、このリフレーミングを、自分や他人の人生に自在に生かせるレベルまで、身につけてもらったりします。
では今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
Enjoy★マルチライフ
HARUKAでした!