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【第15話】女性が育児と仕事の両立を目指すとき、となりにいて欲しいのは

私のブログを見にきてくれて、ありがとう。

前回の記事では、お姉ちゃんの旦那さんが働き方改革したところまで書いたよね。
覚えてくれてる?もし、働き方改革って何のこと?と思った人は、今までの記事を先に見てね。

>>過去記事
第1話【やりたいことを諦めなくちゃいけないのが、大人になるってこと?】
第2話【やりたいことを全部やって、人生を楽しみ尽くす!】
第3話【ママと妻だけやってる私、物足りないって言ったら怒られるかな?】
第4話【自分の持っているキャリアや武器を無駄にしたらもったいない】
第5話【家族こそ、お互いの気持ちを言葉で伝えあわなきゃ分からない】
第6話【自分だけがやりたいことをやるなんて、そんなことできない】
第7話【母と娘から、ひとりの女性同士として向き合うふたりの時間】
第8話【ピンチの時、家族は最強のエネルギー補給基地だから】
第9話【始まったばかりの人生の後半戦、どう生きていくか選びたいの】
第10話【父さん、母さんが見捨てても僕だけはついていくよ】
第11話【俺はぬれ落ち葉なんかにならない!サイコーな第2の人生を送るのさ!!】
第12話【女は子どもかキャリアか、どっちかひとつを選ばなくちゃいけないの?】
第13話【誰もやったことがないのなら、自分がやって道を開拓するしかない】
第14話【親になりたかったら、戦い勝ち取っていくしかないものがある】

「お姉ちゃん」なんて、損ばっかりだってずっと思ってた

姉妹

お姉ちゃんがキャリアを諦めなくても出産できるように、自分が一年間の育児休暇を取得する権利を会社からもぎ取ったお義兄さん。まだ妊娠する前から権利を主張しちゃうんだから、あっぱれだよね。

しかも、来月からは週の半分を自宅で仕事する、リモートワークの環境もちゃっかり手に入れて。用意周到、ここに極まれり!だよ、まったく。

お姉ちゃんはホント、いい旦那さんを見つけたもんだよね。日本中、世界中探しても、こんなにお姉ちゃんに尽くしてくれる男の人は絶対にいないよ。

早くお義兄さんに返事してあげてよ。「分かった。私、ふたりの子どもを産むね。」って。

あ~、またやっちゃたよ。昔から苦手なんだよね、人の話の先を読むとか。直ぐに思ったこと口にしちゃって、後悔することしばしば。

今年のクリスマスにはサンタさんに「空気を読む力」か「行間を読む力」をお願いしたい、マジで。

いつも一番先頭にいる長女だから想像できる、開拓者の孤独

連休疲れ

「長女って、姉弟の中で何でも一番最初にやってみなくちゃいけないんだよね。おつかいも宿題も、お手伝いも受験も、ひとり旅も就職も。」

「何か新しいことをやるときは、いつだって本当は怖かった。だけど、【私はお姉ちゃんなんだから】って自分に言い聞かせて、怖がってるなんてところは、見せないようにしてきたんだ。」

えっ、美人で頭が良くて、何でも簡単にこなしちゃうお姉ちゃんが、そんな風に思ってたなんて。わたしは、いつも自分より何でも上手にやってのけるお姉ちゃんのこと、うらやましがってばかりいた。

そう言われて思い返せば、わたしや弟のルリはお姉ちゃんというお手本がいたから、ずいぶん楽してきたな。わかんないことはお姉ちゃんに聞けば、すぐに教えてくれたし。それって、確かにズルいかも…

「この前ね、3人の幼いお子さんを育てながらも、現役の精神科医をしてる伊豆はるかさんって人を、アイが紹介してくれたんだ。その人はね、更に女性がしあわせに生きていける力を身に付けるお手伝いもされてるの。」

「そのはるかさんからね、【出産とキャリアアップを両立した先輩がいないなら、まず自分がその先輩になってみてはどうか】って言われたんだ。後に続く女性たちのためにも【開拓者】になれって。」

「わたしね、ハルアキから【今すぐ子どもが欲しい】って言われてから、色々考えてたんだ。だけど、ウチの会社に子ども育てながらキャリアップしている女性なんていないから、今すぐ子どもを産んで、満足のいく仕事ができるのか不安で不安で仕方なくて…」

「ずっと【お姉ちゃん】してきたから、先頭を走る孤独が分かり過ぎるほど、分かっちゃっうんだよね。」

孤独。そんな言葉が出てくるなんて。わたしは出来のいい姉と要領のいい弟に挟まれて、いつもビンボーくじ引かされてる、なんて思ってた自分が情けなかったよ。

開拓者だからって一人ぼっちな訳じゃないんだよね

カップル

母が立ち上げってカーテンを引くまで、外がすっかり暗くなっていることに気が付かなかった。そして、母はそのままリビングからキッチンへと入っていった。

文字通り、飛び上がらんばかりによろこびを爆発させて、お姉ちゃんに抱きついたお義兄さん。パパっていうよりママの胸に飛び込んだ大きな子どもみたい。

「今すぐ子ども作るって、今この場所でってのはカンベンしてくれよな~。うら若きピュアなダンシには刺激が強すぎでございます!」

「バカッ!!」

ルリの軽口に照れたように頭をかくお義兄さんと、顔を真っ赤にしてルリの頭をたたくお姉ちゃん。やっぱりふたりはお似合いだな。

わたしにもいつかは現れるのかな、スーパーマンより頼りになる大きい背中と大きい手を持った、未来の旦那さまは…

偉大な母、先頭を走る姉、不器用な妹、はじめて同じステージに

「さぁ、話が終わったようだから、そろそろご飯にしましょうか。」

いつのまにかキッチンから出てきた母の手には、夕食のおかずが山のように盛られた大きなお皿が。

「あっ、お母さん!それはもしかして、僕が大好きなお母さんお手製のから揚げじゃないですか?」

「大正解。そろそろハルアキさんがモモのこと迎えに来る頃かなって思って、昨日のうちから漬け込んでおいたのよ。」

「ありがとうございます!さすがお母さん、なんでもお見通しですね。」

「ダテに、一癖も二癖もある子ども3人育ててませんからね。ハルアキさん、まだまだ揚げるからいっぱい食べていってね。」

「はい!」

ここでお義兄さんの大好物出してくるあたり、さすがお母さん。もしかして、さっきカーテンを閉めてキッチンへ入って行ったときには、ふたりの話し合いの結末分かってたのかな?たぶん、そうだね。母は偉大だね~やっぱり。

初めてかもしれない、わたしがお姉ちゃんから何かを教わるのではなく、何かを教えてあげたのは。正確には、教えてくれる人を紹介してだけだけど…いいよね、初めての姉孝行したってことで!

もう二度とないと思っていたのに…

メール

久しぶりに酔っぱらっちゃった。孫の顔を見られる日が近づいたのがよっぽどうれしかったみたいで、お父さんが「飲め、飲め~」って、やたらお酒を飲ませるから。

酒豪のお義兄さんも、コンパで強靭な胃袋作ってあるルリも、最後には白旗挙げてたもんね。この分じゃ、実際に孫が生まれたときは3日は続くだろうね、祝いの酒盛り。

フラフラのお義兄さんと一緒に、スーツケース引っ張って帰ったお姉ちゃん、ちゃんとマンションまでたどり着いたかな?

ちょっと、LINEしてみよっかな。

あれ、誰かから入ってるなすでに。お姉ちゃんかな?

アイ、久しぶり。元気か?

これ、お姉ちゃんじゃない。

彼だ…「お前の逃げ道になるつもりはない。」って言ってわたしを振ってくれた、あの元カレだ!!

~姉夫婦の別居が解消され一安心していたアイのもとに届いたのは、結婚まで望んでいながら振られた元カレからの連絡だった!いったい彼は何のためにアイの人生に再び舞い戻ってきたのか?!~

★ 丸地家のマルチライフストーリーについて ★
主人公の丸地あいとその家族が、人生に起こる様々な出来事にマルチライフ的方法論で立ち向かっていく物語です。
あいやその家族は特別な存在ではなく、きっとあなたのまわりにいる人や、あなた自身と重なる存在ではないでしょか。
一緒に丸地家のマルチライフストーリーを見守って頂けたら嬉しいです。

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マルチライファー’s CLUB 0期メンバーで、スイーツと短歌をこよなく愛する。ことばのパティシエ ☆YUKO でした。

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